幸福度が高くなる働き方の研究調査のために、
私が10年来執筆しているメルマガで知り合った企業経営者の方と、国連調査の世界幸福度2016年ランキング第1位(日本は53位)のデンマーク王国を訪問いたしました。
幸福度といえば、国民総幸福量GNHのブータンが有名で、
実際にこの概念の提唱で、国連やOECDが幸福度の調査分析も参考にしていると言われています。
参考までに、ブータンののGNHと国連の幸福度調査の指標の違いは、以下です。
GNH
・心理的な幸福
・国民の健康
・教育
・文化の多様性
・地域の活力
・環境の多様性と活力
・時間の使い方とバランス
・生活水準、所得
・良き統治
を元に国民がどう感じているか、人それぞれの主観的な幸福感というものを指標化し、
度数として表したもの。
国連 世界幸福度調査は、
・一人当たりの国内総生産(GDP)
・健康寿命
・社会的支援(困ったときに頼れる人の存在)
・信用性(政治やビジネスにおける汚職のなさ)
・人生における選択の自由
・寛容性
の6要素を元に、新たな観点として不平等に暮らす国民がいないか、
幸福度のばらつきが少ないかなどを相対的な指標として調査したものといった感じでしょう。
以前、私がブータンを訪れたときに、
「世界で一番、自然の原風景がそのまま残っている国」と言われるだけあって、
原色の幸せに触れ、等身大で生きるとはどういうことか、
混じり気のない幸せをこの目で確かめてくることができました。
今回、デンマークに行くことになったきっかけは、
同行した株式会社山崎文栄堂(東京都渋谷区)の山崎社長と今年4月にランチをしているときに、
たまたまレゴの話が出て、そこから、「レゴといえばデンマーク」という話につながっていきました。
ちょうど山崎社長が幸福度ランキング第1位のデンマークに興味を持たれていて、
企業研究もかねて近々そのデンマークに行く予定だということで、今回、実現に至りました。
ということで、10月3日から7日までコペンハーゲン集中5日間の滞在記録を残しておこうと思います。
デンマークといえば、なんとなく高福祉(医療や教育費が無料)、
高納税(税負担率約70%)の国というイメージをもたれる方も多いのではないでしょうか?
私自身、デンマークのことはそのくらいしか知らないし、
世界幸福度ランキング第1位の国はスイスだと思っていました。
(スイスが1位のときもありましたが、ちょくちょく入れ替わっているようです)
どんな国か、という詳細情報については、
書籍などある程度調べることができると思うので、
このレポートは、私自身が目で見て、肌で感じたことを記録しておきます。
今、日本人の働き方が問われています。
お笑い芸人であり、会社役員でもある厚切りジェイソンさんがブレイクしたのも、
海外の人ならではの視点で「日本人の働き方」をコミカルに
ツッコミを入れていたりしたとのがタイムリーで人々の共感を得たからではないでしょうか。
政府の方針の柱に「働き方改革」ですし、
その中でも「長時間労働の是正」はその論点の中心になっています。
ブラック企業が槍玉のように挙げられ、
その中の問題で一番取り上げられているのが、
法定労働時間の問題です。
ただ、このブラック企業という表現も、
短絡的な解釈でとらえられがちだと感じている方もいらっしゃるのではないでしょうか?
実際に、メディアで批判にさらされまくっている企業の他にも、
もっと取りだたされるべきひどい実態のところもあります。
長時間労働の是正といっても、
などなど、さまざまな疑問などが出てきそうです。
そうかといって、何も価値を生まないサービス残業や、
長時間働き過ぎて健康を害したり、
家族や大切な人との時間が希薄になるようになったりすることは、
誰も望まないでしょう。
変革にあたっても、変革後の状態や変革のプロセスにおいて、
どんな壁にぶち当たるか、この辺りは、エビデンス(根拠)をつかんでから
本質的な取り組みをしたいというのがリーダーの方々の本音なんじゃないでしょうか?
実際、顧客と接していて、この辺りは論点が多いです。
「変えなくてはいけないとはなんとなくわかっているけど、
実際の現場がついてこれない気がして、イマイチ思い切った行動ができない」
という声を聞きます。
そんな方たちにとって勇気を持って変革に挑んでいただく一歩の後押し材料を確認しに、
今回は、この幸福度第1位のデンマークの現地現場を見てまいりたいと思います。
デンマークは、法定労働時間37時間で残業なしでありながら、
一人当たりのGDPは世界で11位(日本は33位・先進国で最下位)が実態として実現しています。
また、平均労働時間は、デンマークが1526時間/年(短い方から5番目)、日本が1746時間(長い方から15番目)。※思ったより差がないのは、日本は祝日が多いから。ただし、日本の場合
、サービス残業をしている場合があるので実態とは異なるでしょうね。
・労働生産性=GDP(国が生み出す付加価値/)従業員数(働いている人の数)
・労働生産性/時間
つまり、デンマーク人は日本人より短時間で大きな付加価値を生み出し、稼ぐことができるということです。
きっと、その背景には、国家の体制や産業、
教育、文化、歴史、そして個人の価値観などさまざまな要因が存在すると思います。
また、一足飛びで現在のような状態になったのではないでしょうし、
ここに至る背景はなんだったのか、なぜ実現したのか、その根底にどんな過程があったのか、
そして実現した結果どうなったのか?は、気になるところです。
そういう関心があって、一度実地を見てみたいと思うようになりました。
滞在期間は5日間だけなのと、デンマークの研究はこの機会に始めたばかりなので、
表面的なことしか見えていないことも多々あるかと思います。
現地で働く人に触れながらのファーストインプレッションや、
そのときに得られた気づきをレポートとして残しておきます。
私が10年来執筆しているメルマガで知り合った企業経営者の方と、国連調査の世界幸福度2016年ランキング第1位(日本は53位)のデンマーク王国を訪問いたしました。
幸福度といえば、国民総幸福量GNHのブータンが有名で、
実際にこの概念の提唱で、国連やOECDが幸福度の調査分析も参考にしていると言われています。
参考までに、ブータンののGNHと国連の幸福度調査の指標の違いは、以下です。
GNH
・心理的な幸福
・国民の健康
・教育
・文化の多様性
・地域の活力
・環境の多様性と活力
・時間の使い方とバランス
・生活水準、所得
・良き統治
を元に国民がどう感じているか、人それぞれの主観的な幸福感というものを指標化し、
度数として表したもの。
国連 世界幸福度調査は、
・一人当たりの国内総生産(GDP)
・健康寿命
・社会的支援(困ったときに頼れる人の存在)
・信用性(政治やビジネスにおける汚職のなさ)
・人生における選択の自由
・寛容性
の6要素を元に、新たな観点として不平等に暮らす国民がいないか、
幸福度のばらつきが少ないかなどを相対的な指標として調査したものといった感じでしょう。
以前、私がブータンを訪れたときに、
「世界で一番、自然の原風景がそのまま残っている国」と言われるだけあって、
原色の幸せに触れ、等身大で生きるとはどういうことか、
混じり気のない幸せをこの目で確かめてくることができました。
今回、デンマークに行くことになったきっかけは、
同行した株式会社山崎文栄堂(東京都渋谷区)の山崎社長と今年4月にランチをしているときに、
たまたまレゴの話が出て、そこから、「レゴといえばデンマーク」という話につながっていきました。
ちょうど山崎社長が幸福度ランキング第1位のデンマークに興味を持たれていて、
企業研究もかねて近々そのデンマークに行く予定だということで、今回、実現に至りました。
ということで、10月3日から7日までコペンハーゲン集中5日間の滞在記録を残しておこうと思います。
デンマークといえば、なんとなく高福祉(医療や教育費が無料)、
高納税(税負担率約70%)の国というイメージをもたれる方も多いのではないでしょうか?
私自身、デンマークのことはそのくらいしか知らないし、
世界幸福度ランキング第1位の国はスイスだと思っていました。
(スイスが1位のときもありましたが、ちょくちょく入れ替わっているようです)
どんな国か、という詳細情報については、
書籍などある程度調べることができると思うので、
このレポートは、私自身が目で見て、肌で感じたことを記録しておきます。
今、日本人の働き方が問われています。
お笑い芸人であり、会社役員でもある厚切りジェイソンさんがブレイクしたのも、
海外の人ならではの視点で「日本人の働き方」をコミカルに
ツッコミを入れていたりしたとのがタイムリーで人々の共感を得たからではないでしょうか。
政府の方針の柱に「働き方改革」ですし、
その中でも「長時間労働の是正」はその論点の中心になっています。
ブラック企業が槍玉のように挙げられ、
その中の問題で一番取り上げられているのが、
法定労働時間の問題です。
ただ、このブラック企業という表現も、
短絡的な解釈でとらえられがちだと感じている方もいらっしゃるのではないでしょうか?
実際に、メディアで批判にさらされまくっている企業の他にも、
もっと取りだたされるべきひどい実態のところもあります。
長時間労働の是正といっても、
- 労働時間を減らせば、その分、できる仕事量が減り、生産力が落ちるのではないか?
- そもそも、長時間労働は悪いことなのか?
- 本人がやりたいと思ってやっていることならいいんじゃないか?
などなど、さまざまな疑問などが出てきそうです。
そうかといって、何も価値を生まないサービス残業や、
長時間働き過ぎて健康を害したり、
家族や大切な人との時間が希薄になるようになったりすることは、
誰も望まないでしょう。
変革にあたっても、変革後の状態や変革のプロセスにおいて、
どんな壁にぶち当たるか、この辺りは、エビデンス(根拠)をつかんでから
本質的な取り組みをしたいというのがリーダーの方々の本音なんじゃないでしょうか?
実際、顧客と接していて、この辺りは論点が多いです。
「変えなくてはいけないとはなんとなくわかっているけど、
実際の現場がついてこれない気がして、イマイチ思い切った行動ができない」
という声を聞きます。
そんな方たちにとって勇気を持って変革に挑んでいただく一歩の後押し材料を確認しに、
今回は、この幸福度第1位のデンマークの現地現場を見てまいりたいと思います。
デンマークは、法定労働時間37時間で残業なしでありながら、
一人当たりのGDPは世界で11位(日本は33位・先進国で最下位)が実態として実現しています。
また、平均労働時間は、デンマークが1526時間/年(短い方から5番目)、日本が1746時間(長い方から15番目)。※思ったより差がないのは、日本は祝日が多いから。ただし、日本の場合
、サービス残業をしている場合があるので実態とは異なるでしょうね。
・労働生産性=GDP(国が生み出す付加価値/)従業員数(働いている人の数)
・労働生産性/時間
つまり、デンマーク人は日本人より短時間で大きな付加価値を生み出し、稼ぐことができるということです。
きっと、その背景には、国家の体制や産業、
教育、文化、歴史、そして個人の価値観などさまざまな要因が存在すると思います。
また、一足飛びで現在のような状態になったのではないでしょうし、
ここに至る背景はなんだったのか、なぜ実現したのか、その根底にどんな過程があったのか、
そして実現した結果どうなったのか?は、気になるところです。
そういう関心があって、一度実地を見てみたいと思うようになりました。
滞在期間は5日間だけなのと、デンマークの研究はこの機会に始めたばかりなので、
表面的なことしか見えていないことも多々あるかと思います。
現地で働く人に触れながらのファーストインプレッションや、
そのときに得られた気づきをレポートとして残しておきます。